電車やバスの中で本を読む人をめっきりみなくなった。スマホで欲しい情報を大量に得ることができるようになり、本から情報や知識を得たりする必要性が感じられないという若者の言い分は最もだと思う。

紙媒体と電子媒体の有り様について今回は学んだ。


新聞の購読について

新聞の推定読者数は1987年をピークに、年々減少してきた。インターネット環境が普及すればするほど読者は減る。新聞各社もウェブ版のアプリを開発して対策をとろうとしてはいるが、有料版を購入する読者は少ない。現にぼくも朝日新聞デジタル版はインストールしているが、無料で読める情報で満足している…デジタル版にすることが新聞文化を残すための最善策とは言えないのだなぁとつくづく思う。



しかし、新聞離れが嘆かれる日本は実は世界的に見ると比較的多く新聞を読んでいる国なのである。

アメリカ最大手のUSAトゥデイがデジタル版込の発行部数214万部(2018年次)なのに対し、日本の読売新聞は発行部数802万部(2019年5月)日本人はまだまだ新聞読者が多いと考えられる。


【読売新聞の販売部数について】


USAトゥデイは今年10月に紙媒体の発行を廃止し完全デジタル移行を目指すと発表した。海外は日本より早く紙媒体離れが進んでいるようだ。

かつて読売社が掲げていた発行部数「1000万部死守」は脆く崩れ去った。無料配布される部も多く、読者が800万いるとは限らない。今後発行部数購読者数共に減っていく将来は目に見えているよう。






書店数が20年で半分程に

1999年に全国に2万2000あった書店数は2017年で1万2000程に減少した。ぼく自身は書籍はネット購入より書店で買う派なので、この事実を知り衝撃をうけた。





自費出版の動き

新聞や本を読む人は年々減少している中で、だれでも簡単に自分で創作した文や絵、撮った写真のデータをまとめて自費出版できるサービスが注目されている。

スウェーデンではMeganewsという電子データをその場で本をプリントアウトする自動販売機が実際に空港や駅、ショッピングモールに設置された。
品切れや売れ残り問題も解決できる画期的だなアイデアだなぁと思う。



PDFファイルから1冊単位から自費出版できる「製本直送コム」というサービスがあったり、独自出版ブランドを手軽に開設しAmazonで販売できるインプレスR&D社の出版ブランドサービスがある。

紙媒体離れが嘆かれる一方で、本は買うものでもあるが自分で作ることもできるという夢ある世の中になっているなあと思う。




担当教員
イーンスパイア株式会社代表取締役 ネットビジネス・アナリス
 横田秀珠